居抜き退去は原状回復不要ですが、ちょっとだけリフォームするのがおすすめです!

皆さん、こんにちは。市川市や船橋市、墨田区、葛飾区、江戸川区を中心にビルやマンション、アパートの原状回復工事やメンテナンスを手がける「中央コミュニティー」です。


コロナ禍における大企業のリモートワーク普及により、100坪を超えるような大型ビルからの「居抜き退去」をしばしば目にするようになりました。居抜きは飲食店などの店舗物件ではおなじみでしたが、世の中の変化により賃貸オフィス業界でも増えつつあるようですね。今回は、居抜きの意味やメリットについてご紹介します。




■居抜き物件とは?



居抜きとは、一般的には建物内の床・天井・壁などの内装や、エアコンなどの備品が残っている物件のことを指します。飲食店でいうと、厨房などの主要設備が残っている状態です。中には「入居即開店可能」という物件も存在します。リフォームの手間やコストが削減しやすいため、新規出店者などにとっては魅力的です。


反対に、建物内の床・天井・壁などがない、いわゆるコンクリート打ちっぱなしの状態を「スケルトン」といいます。店舗物件の取引は、スケルトン渡しのスケルトン返しが基本なので、居抜き物件はやや特殊な例といってもいいでしょう。そのため、居抜きで退去したい場合は、物件のオーナーや入居者との相談・合意が必要になります。




■居抜き退去のメリットと、スムーズな退去のためのポイント


居抜き退去の大きなメリットは、借りていた部屋を入居前の状態に戻す「原状回復」が必要ないことです。原状回復には、内装造作の解体・撤去、床・天井・壁の張替えや補修、水回りのクリーニングなど多大なコストがかかります。業者の手配やスケジュール管理などの負担も小さくありません。


しかし、居抜きで退去できれば、退去者はコストを削減できます。退去の際のクリーニング費用は負担が必要なケースが多いのですが、原状回復工事の費用に比べれば少額です。入居する側も、設備をそのまま使えるのでやはりコストが節約できます。まさにWin-Winの方法だといえるでしょう。



ただし、原状回復義務は次の入居者が引き継ぐことになる点に注意が必要です。原状回復の範囲や内容を詳しく伝えないまま物件を引き渡すと、将来トラブルになりかねません。原状回復が必要な範囲はどこまでか、後から付け加えた設備はないか、修繕が必要な箇所はあるか……といったことをしっかり伝えておきましょう。


また、前述したように、居抜き退去というのはやや特殊な退去方法です。そのため、居抜き退去をしたい時は、貸主に相談し承諾を得る必要があります。貸主に何の相談もないまま後継の入居者を募集するのも、トラブルになる可能性があるので避けなければなりません。スケルトン退去以上に段取りが重要なのです。


そこでまずは、できる限り早い段階で貸主に相談し、「次の入居者が見つかったら居抜きで退去したい」と要望を伝えましょう。居抜き退去は確実に新たな入居者を確保できるため、貸主にとっても賃料が途切れないというメリットがあります。契約禁止期間があったり中途解約が禁止されたりしていても、ペナルティなしで許可してくれるケースが多いため、遠慮なく相談してみてください。




■「ちょい足しリフォーム」で、居抜きで渡せる確率アップ!



居抜き物件は、退去する側にとっては大掛かりな原状回復工事の必要がなく、借りる側にとっては内装付きで借りられるなど、双方にメリットがあります。人気も高まっており、借りる側もできるだけきれいで内装も整ったところを選ぶ傾向にあります。逆に、個性的なレイアウトや内装だと、なかなか次が決まらないことも珍しくありません。


そんな時は、ちょっとしたリフォームを行って使いやすく清潔な内装にすると、居抜きで引き渡せる可能性が高くなります。居抜き退去を希望される企業様・店舗様や物件のオーナー様は、引き継ぎ先を探す前に「ちょい足しリフォーム」を検討してみてはいかがでしょうか。



中央コミュニティーでは、千葉県市川市を拠点に原状回復工事やリフォーム、ビルのメンテナンスを手掛けております。もちろん、居抜き退去のサポート実績も豊富です。居抜き退去に向けた簡単なリフォームをご検討の際は、ぜひお声がけください。お客様に最適なプランをご提案いたします。